フォーラム・セミナー

今年も芝浦工業大学大学院での講義がスタートしました

 芝浦工業大学建築学部の志手一哉教授とCPDSのコラボで昨年開講し好評を博した講義「建築生産マネジメント特論1」が今年もスタートしました。
 CPDS普及啓発委員長である志手先生を主著者にCPDSが編集し昨年夏に出版した書籍『現代の建築プロジェクト・マネジメント』をテキストに、本の執筆やそれに至る委員会での議論に参加した各分野の実務者が大学院の修士1年生を対象として講義を行います。
 10月2日に行われた第1講では、森トラスト株式会社の山田晋治氏が発注者の視点から建設プロジェクトの事業の組立てについてわかりやすく解説しました。プロジェクトの企画から要件定義、事業性を判断する指標まで、学生にとって新鮮な講義だったと思います。特に事業性の指標についての講義は、お金の話を聞く機会が少ない学生時代において貴重な経験となったのではないでしょうか。

山田晋治氏

佐藤正謙氏

 第2講、森・濱田松本法律事務所の弁護士佐藤正謙先生の講義は「契約による当事者の義務範囲の画定、リスク配分の観点から」と題し、建築プロジェクトにおける契約実務のポイントをお話し頂きました。佐藤先生は東京大学ロースクールでも教鞭をとられた方。難しい法律の話をかみ砕いで解説してくれました。
 佐藤先生の講義の際に、物価スライド条項の適用に関して学生から鋭い質問が。佐藤先生からの実務で用いられている同条項の例の紹介と併せて、質問を振られた山田氏がデベロッパーの立場で回答。多様なステイクホルダーが関わるCPDSならではの場面もみられました。次回10月9日の講義もレポートします。

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