今回は3回目の連載となります。
公共事業や社会インフラの整備は、私たちの生活を支える重要な役割を果たしています。しかし、これらの事業は膨大な費用と時間を必要とし、国や地方公共団体等だけでの運営には多くの困難が伴います。そこで、国や地方公共団体等と民間事業者が協力してこれらの事業を進めるPPP(Public-Private Partnership)/PFI(Private Finance Initiative)という手法が注目されました。では、PPP/PFIが何を目指し、どのような役割を果たしているのか、その5つの重要なポイントを見ていきましょう。
財政負担の軽減:
PPP/PFIは、公共事業や社会インフラの整備に必要な資金を、公共だけでなく民間からも調達することで、国や地方自治体の財政負担を軽減することを目指しています。
効率的な事業運営:
民間は利益を追求するため、効率的な事業運営を行う傾向があります。これを公共事業や社会インフラの整備に活かすことで、より効率的なサービス提供を目指します。
技術革新の促進:
PPP/PFIは、民間の技術力や知識を活用することで、技術革新を促進します。これにより、より高品質で効率的な公共サービスや社会インフラの提供が可能となります。
リスク分散:
公共事業や社会インフラの整備は、多大なコストとリスクを伴います。PPP/PFIは、これらのリスクを公共と民間で分散し、リスク管理を行うことを目指しています。
持続可能な社会の実現:
PPP/PFIは、公共と民間が協力して社会インフラを整備することで、持続可能な社会の実現を目指しています。これにより、環境問題への対応や地域の活性化など、広範な社会課題の解決を目指します。
次回は、PPP/PFIの具体的な事例を通じて、これらの目的がどのように達成されているのかを詳しく見て行きます。公共事業や社会インフラの整備が、どのように効率的に行われ、どのような影響をもたらしているのかを、具体的な事例を通じて見ていきたいと思います。(つづく)