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◆連載第6回「官民連携委員会_PPP/PFIについて」

今回は6回目の連載となります。
前回のメリットとデメリットに関する解説にて記載した、PPP/PFIにおける主な契約形態について触れて行きます。

  1. 「BOT(Build-Operate-Transfer)」: BOTは、民間事業者が公共施設を建設し、維持・管理・運営した後、事業終了後に施設の所有権を公共側に移管する事業方式となります。
    投資資金の回収方法は、利用者などから料金を徴収し利益や投資を回収する独立採算型、国や地方自治体からサービス購入料を受領し、利益を回収するサービス購入型などがあります。
  2. 「BTO(Build-Transfer -Operate)」: BTOは、民間事業者が公共施設の建設を行い、完成後、施設の所有権を公共側に移管したのち、施設の維持・管理・運営を事業期間に応じて行う事業方式となり、投資資金の回収方法はBOTと同様となります。
    BOTとの違いは、施設の所有権が公共側に移管されるため、民間事業者であれば負担していた施設保有に係る課税が生じない点などの違いがあります。
  3. 「BOO(Build-Own-Operate)」: BOOは、民間事業者が公共施設の建設を行い、維持・管理・運営を行った後、施設の所有権を公共側へ移管することなく、事業期間終了後に解体・撤去する事業方式となります。長期的な運営に対するリスクが民間事業者にある一方、営業努力によって収入が増加する独立採算方式での投資回収方式となります。

これら複雑な契約形態を理解することで、PPP/PFIをより効果的に活用するための視点が得られるでしょう。(つづく)

 

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