フォーラム・セミナー

第14回CPDSフォーラムを開催しました

今年度最初のフォーラムを10月15日に開催しました。ゲストは、株式会社フォトラクション代表取締役の中島貴春さん。芝浦工業大学出身で竹中工務店を経て2016年に独立・起業した中島さん、志手一哉教授からのご紹介で登壇頂きました。会場には約10名のCPDS会員企業のメンバーが参加して、密度の濃い講演の後、質疑応答を行いました。

中島貴春さん

まずは会社のビジネスと運営する一般社団法人の紹介から。「建設の世界を限りなくスマートにする」をミッションに掲げるフォトラクションは建設DXのベンチャー企業です。建設支援クラウド「フォトラクション」や設計コネクトサービス「アーキトレンド・ワン」等を提供しています。いずれもDX・AIの力で業務効率化を図り、生産性向上をめざします。

2022年に立ち上げた一般社団法人建設テック協会では代表理事を務めます。「テクノロジーによる建設産業の更なる発展を目指したエコシステムを創出する」ことをめざして建設系・IT系の企業や大学など40数団体が参加し、「緩くやる・雑談をする・ほめたたえる」をモットーにサロン的な活動を運営しています。

建設テックは“データの記録と活用に関するコストを下げる技術”であると定義。2030年までに建設業の生産性を 3倍に向上させることが建設テックの使命だと危機感を持ちます。フォトラクションが提供するサービスはSaaS:Software as a Serviceですが、それを更に進化させて「BPaaS : Business Process as a Service」という新しい概念を提唱しています。

中島さんは2030年にデジタルゼネコンが誕生すると予言。それにはサプライ型・トランスフォーム型・インクルード型など様々なスタイルが考えられると言います。

「DXとはビジョン」であり、DX人材とは、ビジョンを実行に移せる人のこと。

講演に続く質疑応答では、建設テック業界の将来はどうなるのか?大学(音大)にDXどう活用するか?といった参加者からの問いに中島さんが答える形で進められました。建設業界からの参加が多く、BIMのSaaS化など専門的な技術や実務に関するやりとりも。設備メンテナンスにBIMをどう活かすか?というと質問に対しては、とりあえず取り組んでみること、トライ&エラーが大事。設備メンテとBIMは相性が良いとの回答でした。

講演頂いた中島さん、参加頂いた皆さん、ありがとうございました。次回のCPDSフォーラムは11月19日、インフロニア・ホールディングスの岐部一誠氏をお招きして「オープンブック・アットリスクCM」についてお話を伺う予定です。CPDS会員の皆様、ぜひご参加ください。

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