中分 毅
都市開発プロジェクトや建設プロジェクトは、立場、利害関心、専門領域などを異にする複数のステイクホルダーの合意と連携が不可欠な典型的なマルチステイクホルダー・プロジェクトです。プロジェクト初動期はこの合意と連携の基盤となる信頼関係が構築される重要な時期ですが、ファジイな始まり(the Fuzzy Front End)と言われるこの時期に関するマネジメントの原理や方法論はまだまだ未開発だと思います。
ここで期待されるのが、プロジェクト・フレーム(解決すべき問題の定義、問題が解決された状態、解決のための行動の3要素からなる)の構築を軸とするプロジェクト・デザインではないかと考えています。
皆さんと、プロジェクトの事例分析や他分野での研究成果を取り込んで、プロジェクト・デザインの実践的な方法論が開発できればと思っております。
【経歴】
京都大学工学部卒、筑波大学大学院修了。
日建設計にて、都市開発や建築プロジェクトの企画、プロジェクト・マネジメント、マーケティングに従事。
2015年~2018年同社代表取締役副社長として日本の得意分野であるTOD(Transit Oriented Development:鉄道志向の都市開発)の海外展開に注力した。
【実績】
・かわさきFAZ物流センター計画
・東京都豊洲地区開発整備計画
・新宿駅南口地区基盤整備事業(バスタ新宿)基本計画
・ベトナム・ホーチミン市中心地区開発整備計画
・中国深圳北駅開発計画
・ロシア・モスクワ市植物園駅TOD など
【メディア出演など】
・駅まち一体開発~公共交通志向型まちづくりの次なる展開 新建築 2013 (編集分担執筆)
・土地はだれのものか 白揚者 2019 (分担執筆)
・駅まち一体開発TOD46の魅力 新建築 2019 (分担執筆)